学校生活のトラブル、教師、保護者以外の第三者が介在して支援
学校生活でのトラブルを解決するため、児童・生徒の保護者と学校との間に第三者が入って助言する仕組みが紹介されている。(asahi.com、朝日新聞 3/04/07 )
- 東京都稲城市西部の稲城第六中学校、「市立学校アドボカシー相談室」
校舎の一角に、「市立学校アドボカシー相談室」がある。アドボカシーは「権利擁護」の意味。
毎週金曜日の午前中、子どもの教育について悩みを抱えた保護者らが訪ねてくる。相談に応じるのは学校長経験者2人。(その一人)
元小学校長は、保護者と学校側が直接話し合う場をできるだけ設けるようにしている。「それで両者の溝が少しずつ埋まっていく」
解決が難しい問題については、専門家や弁護士ら4人で作る「市アドボカシー審査会」に審査してもらうこともできる。
- 福岡市の第三者機関「学校保護者相談室」
保護者と学校とのトラブルの相談。保護者だけでなく学校側からの相談も受け付ける。
相談内容は「担任教師への不満」「いじめに関すること」「保護者同士の対立」など。
相談員は二人に補助相談員も1人いる。法的判断が必要な場合は、弁護士に助言を求めることができる。
子どものいじめや、他の原因も含めた不登校、自殺が社会問題になっている。教師が忙しくて、生徒・保護者と学校の間に充分なコミュニケーションがとれずに、生徒が長く苦しんでいる状況にある。教師も保護者からのストレスによって、うつ病になることが多い。第三者が介在すると、解決することも多いだろう。当事者同志では感情的になるとか、言えないということもあるだろうが、冷静な第三者に判断してもらうことは互いに納得せざるをえないこともあって、こういう仕組みは意味があるだろう。第三者機関の中立性を高めるためには、学校外におくこともいいかもしれない。( 0703-024 )